奈良県立美術館で神話画・歴史画展-平城遷都1300年祭プレ企画

河鍋暁斎作の「天の岩戸 天宇受売命(あめのうずめのみこと)の踊り・手力男(たじからおとこのみこと)命岩戸開き」に見入る来場者

河鍋暁斎作の「天の岩戸 天宇受売命(あめのうずめのみこと)の踊り・手力男(たじからおとこのみこと)命岩戸開き」に見入る来場者

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 奈良県立美術館(奈良市登大路町、TEL 0742-23-3968)で現在、平城遷都1300年祭プレ展示「神話~日本美術の想像力~」が開かれている。

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 同祭を記念して、日本人の心の原点を振り返り近代日本絵画の形成をたどるとともに、日本人の美意識の源流を探るのが同展のテーマ。明治から大正期に描かれた、神話や歴史を描いた洋画・日本画を前期(今月23日まで)、後期(同25日~12月24日)に分けて69点を展示する。

 前期に展示されている「天の岩戸 天宇受売命(あめのうずめのみこと)の踊り・手力男(たじからおとこのみこと)命岩戸開き」は、河鍋暁斎が弟子のイギリス人に描いたものとされ、行方不明になっていたもの。公開は国内初。

 「日本武尊(やまとたけるのみこと)」(青木繁作)や、静と動を意識し迫力あるびょうぶ「日本武尊・素戔嗚尊(すさのおのみこと)」(鈴木松年作)などのほか、東大寺が所蔵する大仏開眼供養会の様子を人物一人ひとりの表情や仏具まで子細に描いた軸装(縦233センチ×横347センチ)の「大仏開眼」(寺崎廣業作)も展示している。

 同館主任学芸員の松川綾子さんは「画家たちが描いた想像豊かな神話の世界を楽しんでもらえれば」と話す。

 開館時間は9時~17時(入館は16時30分まで)。入館料は、一般=1,000円、大学・高校生=700円、小・中学生=400円。月曜休館(祝日は開館)。

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