法隆寺(斑鳩町)で12月8日、仏像にたまった1年分のほこりを払う師走恒例の「お身ぬぐい」が行われ、マスクを付けた8人の寺僧らが長さ約3メートルのはたきを使い丁寧にほこりを払った。仏像は清められて新年を迎える。
お身ぬぐいは午前10時から開始。大野玄妙管長と寺僧らによる読経の後、多くの参拝者らが見守る中、仏像7体を安置している大講堂ではたきがかけられると、1年間に溜まったほこりが一斉に舞い上がった。
またこの日は、春と秋の年2回だけ公開される夢殿の秘仏救世観音像のお身拭いも行われ、寺僧らは約1時間かけて隅々まで丁寧にほこりを払い仏像を清めた。
観光に訪れた主婦は「1年間でこんなにもほこりがたまるとは思っていなかった。仏像がきれいになってとてもうれしい」と話す。