若草山で9月12日、「若草山 MUSIC FESTIVAL 2015」が開かれ、秋晴れの下、さわやかな風が吹き子どもたちが鹿と遊ぶ姿が見られた会場で約2500人(主催者発表)がレジャーシートに寝転ぶなどしながら音楽を楽しんだ。
観客と記念撮影する大抜卓人さん(写真手前右)と土井コマキさん(写真=FM802提供)
FM802の人気DJ、大抜卓人さんと土井コマキさんが巧みなトークで会場を温め、オープニングアクトとしてオカダユータさんに続き岡野宏典さんが熱唱。この日夜には大阪でもライブを行うさかいゆうさんは忙しい合間を縫ってのライブ。三戸なつめさんは、映画の主題歌にもなり注目を集める新曲「8ビットボーイ」やおなじみの「前髪きりすぎた」などを披露して会場を盛り上げた。
しっとりと歌い上げたRihwa(リファ)さんに続いて登場したのが伊東歌詞太郎さん。リハーサルから会場は大盛り上がり。MCでは、「なぜ奈良を無視するんですか?」との手紙をもらったことなどを明かすも「すごいよ奈良」「こんなステージは初めて」と声を上げ、今後は「奈良にアプローチしたい。この県で歌いたい」とファンとの再会を誓った。
少しずつ西に日が傾き出したころ、同フェス2年ぶりの登場となる吉田山田。東日本豪雨とも重ねて歌い上げた「日々」では目頭を押さえる人の姿も見られた。トリを務めたのはlecca(レッカ)さん。例年は多くの夏フェスに出演するレッカさんも今年はこれが初めてのフェスという。その理由に今夏に出産していたことを明かし会場からは祝福の拍手。
17時25分過ぎ、そんなレッカさんを祝福するかのように、ステージ裏に広がる奈良市内を一望する景色に、雲の切れ間から日が差して幻想的な雰囲気に。まだ立っていることもあまりよくないと医者に言われているといい、体調が万全でないにもかからわず、「前向き」や「For You」などを力強い歌声で披露し会場を沸かせた。