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道路を走る近鉄電車? 正体は主婦が作る愛情たっぷりたこ焼き店

街を走行する小ぶりでかわいらしい近鉄電車

街を走行する小ぶりでかわいらしい近鉄電車

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 生駒市内で9月13日、小ぶりでかわいらしい近鉄電車が道路を走行し、街行く人の注目を集めた。

かつお節の踊る熱々のたこ焼き

 同車両はたこ焼き店「まるまる」の移動販売トレーラーで、「ディアーズコープいこま」(生駒市)での出店に向かっていたもの。店主は同市在住の主婦・成尾ヒロエさん(44)。たこ焼きを近所の人や友人に振る舞っていたところ、その味が評判を呼び2010年ごろから自治会イベントや老人会などで模擬店として出店。主婦の作る特製たこ焼きとして人気となったことから、「これはいけるかも」と2012年5月に同店をオープンした。

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 当初は仮設テントでの営業で、設営には夫・誠さん(44)の手を借りても1時間ぐらいはかかったという。設営を楽にしようとトレーラーでの営業を思い付き、「どうせなら見る人が笑顔になるように」と、電車好きな当時中学生の長男の助言で、近鉄電車8000系をトレーラーに描いた。

 窓のサイズなどオリジナルにできる限り忠実になるよう、縮尺なども考えてデザイン。一番のこだわりは夜には光るライトと方向幕。その出来は、客で訪れた実際の近鉄電車運転手にも「よくできている」と言わせるほど。目立つ車体に店名を書けば宣伝にもなるが、「電車のイメージを壊したくない」と車体には何の記載もない。そのため、「これはなんだ?」と見る人の興味をかき立て、ブログなどで写真をアップする人も増えるなど話題になっている。

 現在は土曜・日曜に「ディアーズコープいこま」と「ディアーズコープたつたがわ」(平群町)を中心に出店するほか、イベントにも出向く。メニューは、ソース(6個入り=300円、8個入り=380円)、「ねぎポンズ」「ねぎ明太子(めんたいこ)マヨ」(以上、同380円、同480円)、かき氷(100円、夏季限定)。

 昨今は材料費が高くなっているが、売れ筋のソースたこ焼きはオープン当初の価格300円(6個入り)に抑える。消費税増税時に20円値上げしたが、今年5月に300円に戻した。「ずっとモヤモヤ感があって」と成尾さん。「生活必需品ではないたこ焼きの20円アップは家計に響く。ちょっとでも安い方が喜んでもらえる」と、そこは主婦の消費者目線でしっかり。

 外はカリッと、中はフワッとした生地の中に大きなタコが入る。味の方は、「難波のたこ焼きよりもおいしい」との声もあり評判は上々で、リピーターも多く、この日も子どもから高齢者まで客足は途絶えることはなかった。「これからも人を笑顔にできるよう、人の役に立てるよう、できる限り続けていきたい」と成尾さん。

 次回の出店予定は、9月19日=ディアーズコープたつたがわ、20日=ならコープいこま。同所での営業時間は9時30分ごろ~17時ごろ。出店予定はブログで確認できる。問い合わせは、成尾ヒロエさん(TEL 090-7553-1231)まで。