高円山(奈良市白毫寺町)で8月15日、戦没者の慰霊と世界平和を願う「奈良大文字送り火」が行われ、古都の夜空に浮かび上がった「大」の字に祈りを込めた。
18時50分から奈良公園の特設会場で県出身の戦没者2万9243人の英霊を供養する慰霊祭が神式と仏式で営まれた後、20時から火床に火が入れられると「大」の字が古都奈良の夜空に浮かび上がり、市内各所でその様子を見守った人たちは「大」の字に静かに手を合わせていた。
奈良大文字送り火は、戦没者慰霊と恒久平和を祈る火の祭典として1960(昭和35)年から始まった。字の第1画が109メートル、第2画が164メートル、第3画が128メートルあり日本最大級。