奈良の伝統行事「お水取り」の写真展-東京で開催

写真はすでに東京に搬送済みのため、PCで展示写真を紹介する澤さん

写真はすでに東京に搬送済みのため、PCで展示写真を紹介する澤さん

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 生駒郡三郷町在住の写真家、澤戢三さんの写真展「『祈りの浄火』~東大寺二月堂お水取り松明~」が3月2日より、東京のコダックフォトサロン(東京都文京区)で開催される。

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 同展では、「お水取り」として知られる大和に春を呼ぶ伝統行事「東大寺修二会」をテーマにしたカラー写真作品30点を展示。東京での個展は3回目。

 関東の人の歴史と伝統ある奈良への関心の高さを感じてきた澤さんは「来年開催の平城遷都1300年祭のプレ年にあたり、奈良のPRの一翼を担えたら」と、「お水取り」の行事期間中に合わせて写真展を企画した。

 澤さんは、東大寺二月堂の堂内で燃えさかった松明が打ち振られ、滝のように火の粉が流れ落ちる「お水取り」を33年間続けて撮影してきた。不浄を払う松明の炎と火の粉を、さまざまな角度と手法で写真にとらえている。

 今では撮影禁止となっている場所から撮影した貴重な写真も多数展示。一次露光を用いて収めた空の深い青さと炎の荒々しさの対比や、一瞬に写り込んだ修験者の姿など、華麗で迫力あふれる「お水取り」のたいまつの火の静と動、両方の表情を表現する。

 澤さんは「歴史や文化を思っているだけではなく、自分の目で見ていただき、心に焼き付けてもらいたい」と話す。「写真を通し、行ってみたいと感じてほしい」とも。

 営業時間は10時~18時。土曜・日曜休廊。3月13日まで。

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