「若草山焼き」28日開催へ-打ち上げ花火、鹿せんべい飛ばし大会も

「若草山焼き」昨年の様子

「若草山焼き」昨年の様子

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 古都奈良の夜空を焦がす冬の風物詩「若草山焼き」が1月28日、若草山で行われる。

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 春日大社、興福寺、東大寺の神仏が習合して、先人の鎮魂と慰霊、奈良の防火と世界の人々の平安を祈る同行事。その起源に関しては、これまで、東大寺と春日大社の境界争いが発端との説があったが、これは誤りで、現在は、江戸時代中ごろに、幽霊が出て杣(そま)人や通行人を怖がらせることに加え、年内もしくは翌1月までに草山を焼かないと翌年に何か不祥事件が起こるという迷信があったことで、通行人などが放火したことが山焼きの起源とするのが有力とされている。いつから行事として行われるようになったのかは定かではない。

 当日は13時から、麓で特大の「鹿せんべい」を投げてその距離を競う「鹿せんべい飛ばし大会」が開かれるほか、14時と15時から「せんとくん」との記念撮影会(整理券配布は共に1時間前から先着50人)も行う。

 特設ステージでは「楽炎ライブ2012」として、15時30分からコミック歌謡集団「田辺秀行とゴールデンアワーズ」、16時10分からはシンガー・ソングライターの信政誠さん、18時35分から「CENAL」が、それぞれライブを行う。

 17時からは、この日だけは消火だけでなく火を付ける役目も担う奈良市消防団の出発式典、18時15分からは、東日本大震災や台風被害の復興を祈願して約600発の打ち上げ花火があり、直径が約320メートルにも及ぶ「尺玉」や大玉30発連打の打ち上げも予定する。その後18時30分に一斉に山の枯れ草に点火する。

 奈良県南部地域復興支援として「奈良あったか汁もん市」も13時から開催。十津川村「温泉粥」、東吉野村「ぼたん汁」、天川村洞川「ごろごろ豆乳鍋」、吉野町吉野村「吉野葛うどん」、ほたるの会「大和酒粕汁」を各300杯限定で販売。「春日野風かす汁」(春日野)や「のっぺ汁」(白銀屋)、鹿のふんに見立てたチョコやダンゴの入った「ココア若草山」(喫茶三笠)など協賛店による販売も。

 点火できない場合は2月4日に延期。当日の問い合わせはテレドーム(TEL 0180-997-707)まで。

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