信貴山玉蔵院(生駒郡平群町)で10月16日から、「東京木目込み人形孝纓会(こうえいかい)」による作品展が開かれる。
木目込み人形は、木製の土台となる人形を彫って筋を入れ、その溝に布の端を入れ込み人形に服を着せているように見せ、着物の帯やなどを使用しあでやかに彩る伝統工芸。
孝纓会の生徒らが、約半年から1年かけて制作した作品を「無遊の大和」をテーマに展示する。
今年5月には、東京開かれた作品展への参加を予定していたが、東日本大震災の発生を受けて自粛し、交通費などに積み立てていた約60万円を義援金として被災地に送ったという。
同会師範の古本孝纓さんは「創作物もたくさん出る。個々の作品に対する感性を見てもらえれば」と話す。
開館時間は9時~17時。今月26日まで。