被災地へ向けて奈良からも緊急消防援助隊-DMAT隊などが現地で活動

針インターに集まり、被災地に向かう奈良市消防職員、写真提供=奈良市消防局

針インターに集まり、被災地に向かう奈良市消防職員、写真提供=奈良市消防局

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 東北地方太平洋沖地震の発生に伴い3月12日、消防庁からの要請を受けて奈良市消防局から隊員20人が指揮車と後方支援車、救急車、化学車両、救助工作車に分乗し被災地に向けて出発した。

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 同消防局では、11日22時37分に出動要請があり12日0時30分過ぎに同消防局を出発。名阪国道の針インターで県内の消防から集まった隊と合流し25隊91人の「緊急消防援助隊」として1時40分過ぎに被災地に向けて出発。

 途中、4時7分に消防庁からの指示で目的地を長野県に変更し、9時47分に長野県松代サービスエリアに到着後、長野市消防局との調整を経て、12時30分に福島県郡山カルチャーパークに向けて出発。現地では人命救助などにあたる。

 そのほかにも奈良県からは、同日6時9分に出発した県消防防災ヘリコプターが9時40分に福島県に到着、11時18分から相馬地区で孤立地域の救助活動を開始した。県立奈良病院チームの奈良県DMAT隊(災害派遣医療チーム)は9時30分から、奈良県立医科大学チーム第2隊のDMAT隊が10時16分から共に花巻空港でSCU活動を行っている。奈良県立医科大学チーム第1隊は10時30分に仙台医療センターに到着し、霞目SCUと仙台医療センター間の患者搬送活動を開始している。

 昨日出発した県警の「広域緊急援助隊」は岩手県に向かっている途中で、「広域緊急援助隊」の刑事部隊は同日11時に宮城県に向け出発。日本赤十字社奈良支部の医療救護班も、同日正午、日赤宮城県支部に向けて出発した。

  奈良県国民保護アドバイザーの今中聡さんは「最大の災害。奈良県でも広域医療搬送の受け入れ態勢を」と訴える。

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