平城遷都1300年祭を民間で盛り上げるためのキャラクターとして2008年に誕生した「まんとくん」が6月2日、2歳の誕生日を迎え、同祭メーン会場の平城宮跡内の第一大極殿で誕生日を祝った。
お祝いには関係者のほか、せんとくんの彼女候補で葛城市のマスコットキャラクター「蓮花(れんか)ちゃん」が駆け付け、まんとくんのためにミシンを使い一夜で手作りしたという「マント」と、食いしん坊のまんとくんの好物の一つに含まれる、梅酒ケーキをベースにした30センチ角の特製誕生日ケーキを大極殿の前で手渡した。
マントは、蓮花ちゃんのチャームポイントでもある大きなリボンと同じ赤色で、表には蓮花ちゃんのイラストがプリントされている。この日は着替えることができなかったが、今後は蓮花ちゃんと会う時にこのマントを身に着けるという。2人は、キャラクターが入るのは初めてという大極殿の中も散策、来場者からも「まんとくん誕生日なんや。おめでとう」と祝福を受けていた。だが、普段は会場内にいるはずのせんとくんは多忙なためか、お祝いには現れなかった。
まんとくんは、奈良を愛する民間の知恵と活力で同祭を盛り上げようと一般公募で選ばれて誕生。当時は何かと物議を醸したせんとくんとは対照的に、誕生当初から子どもや若い世代を中心に「かわいい」と人気を集めていた。これまでに商品化されたグッズは約150点。同祭を盛り上げるためにとさまざまなイベントに参加し、せんとくんとも多く競演している。