奈良公園周辺で「交通社会実験」実施-電動バス運行や一方通行規制も

「交通社会実験2009」で無料で貸し出される電動スクーター

「交通社会実験2009」で無料で貸し出される電動スクーター

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 奈良県は10月31日から、エコをテーマに観光客でにぎわう奈良公園の魅力向上や、奈良市街地の渋滞対策を目的とした「奈良公園交通社会実験」を奈良公園周辺で実施する。

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 毎年、観光シーズンで多くの観光客でにぎわうこの季節は、観光スポットの集中する奈良県庁周辺へ向かう慢性的な交通渋滞が発生し、通常は車で10分ほどの距離でも1時間以上掛かることもある。観光都市としての魅力が損なわれることを懸念して、適切な交通誘導や公共交通の利用を促進し、観光地としての魅力向上を図るもの。昨年に引き続き2回目。

 実験では、歩行者の安全を確保するため仮歩道を設置するほか、渋滞を緩和するために奈良市役所の駐車場や、国道24号線の高架下などを駐車場として開放しシャトルバスを運行するパークアンドライドの実施、無料周遊バスの運行、電動スクーターの無料貸し出しを行う。

 通行規制は、県庁東から大仏殿、高畑方向のみの一方通行とし、車道1車線を仮歩道にする。周遊バスは、今年4月に奈良県と協定を締結した早稲田大学の電動バス2台を含む計5台のバスで約5分おきに県庁前から国立博物館、東大寺や若草山、春日大社などを循環する。

 そのほか、県庁前で「ジーエス・ユアサパワーサプライ」の下、後部に補助側輪の付いた電動2輪バイク20台を無料で貸し出す。通常の最高時速は19.2キロだが、今回は10キロに制限。乗車には原付免許やヘルメットの着用が必要。

 実施時間は9時~17時を予定。11月3日(2日は除く)まで。

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