JR奈良駅連続立体交差事業に伴い、その役目を終えたJR旧奈良駅舎が7月25日、奈良市総合観光案内所(奈良市三条本町)としてリニューアルオープンした。
増築して今の形となった旧奈良駅舎1962(昭和37)年当時(写真提供=奈良市)
同駅舎は、五重塔などの最上部にある相輪を設置した寺院風の屋根が特徴。1934年(昭和9年)に竣工し、奈良の玄関口として長年親しまれてきた。一時は取り壊しも検討されたが、市民らの運動などで保存することが決まり、2004年に引き家され北へ約18メートル半時計回りに13度移動した。
約485平方メートルの館内に、平城宮跡第一次大極殿正殿の朱塗りの柱を設置。外国語にも対応する対面式の案内所や、観光情報などを調べることができるパソコンを設置するほか、伝統工芸などを紹介する展示ゾーンも設ける。
今後、ホテルに荷物を配送するサービスの開始や、オープンテラスのカフェ開設も予定する。
営業時間は9時~21時。