平城宮跡歴史公園(奈良市二条大路南)で毎週開かれている「平城宮跡歴史公園パークラン」が始まって半年がたった。
イギリス発祥の「パークラン」は、五大陸の22カ国2000以上の場所で毎週土曜の朝に開催されている。奈良県では同公園で2022年9月に始まった。第一次大極殿院 大極門(南門広場)トイレ付近に集合し、中央区朝堂院跡の周りを4周半する5キロのコースをジョギングやランニング、ウオーキングする。市民ランナーや健康維持を目的にした人だけでなく、家族連れ、観光客、愛犬連れやベビーカーを押しながらなど、それぞれ好きなスタイルとペースで参加できる。
25回目の開催となる3月4日は、未就学児から80歳以上のシニア、海外からの旅行者など約30人が参加した。ゴール後に記録を確認して達成感を感じたり、参加者同士が記録について語り合ったり、近況報告したりなど交流する場面も見られた。
この日が初参加というスリランカ料理店を経営するサラ・ムナシンハさんは「店のお客さんが誘ってくれた。2周ウオーキングして気持ち良かった。運動不足解消にちょうど良い企画なのでまた参加したい」。80代の市民ランナーは「初めて参加したが皆さんと走って楽しかった。速い小学生に離され、負けていられないと目標ができた」と笑顔で話す。
運営はボランティアで行われている。初めて参加する人への説明や、外国の人への英語対応を担当しているランディレクターの齋藤麻由さんは「誰でも気軽に参加できるような雰囲気づくりを心がけている。目印にパークランの旗を用意しスタッフはそろいのジャンパーを着用しているので、気軽に声をかけてほしい」と呼び掛ける。
同会代表でイベントディレクターの栗原義明さんは「走るのが速い人、マイペースで楽しむ人、ボランティアの皆さんなど、職業や年齢も様々な人たちの交流の場になっているのも楽しみの一つ。1周ウオーキングするところから始めて健康づくりの習慣にしてもらえたら」と笑顔を見せる。
開催時間は土曜8時~。参加無料。事前申し込み不要。