「令和の大修理チャリティーアート展『聖林寺十一面観音さまへ愛をこめて』」が、猿沢池のほとりにある「ギャラリー天平ならまち」(奈良市樽井町1、TEL 06-6631-8301)で3月5日・6日に開催される。
聖林寺(桜井市)は、国宝・十一面観音菩薩(ぼさつ)立像(木心乾漆像・奈良時代作)を祭る耐震構造の観音堂(新収蔵庫)を建立する、「令和の大修理プロジェクト」に取り組んでいる。これをアートの力で応援したいと、同展では全国のアーティスト約10人が同仏像をイメージして制作した絵画など約20点を展示し販売する。
実行委員で画家の榎森彰子さんは「それぞれの立場で、ささやかでも何か奉仕ができれば、後世の人たちにつなげることになるという思いで企画した。作品は、十一面観音様への思いが、さまざまな技法・タッチで仕上げられている。好みの作品を見つけて、十一面観音様を思うよすがにしてもらえれば」と話す。
会場では、聖林寺・倉本明佳住職の法話が両日行われる。観音堂完成図や工事の様子を紹介するコーナーを用意し、聖林寺オリジナルグッズの販売も行う。
榎森さんは「奈良国立博物館で開催中の『国宝 聖林寺十一面観音‐三輪山信仰のみほとけ』(3月27日まで)と併せ、立ち寄ってもらえれば」と呼び掛ける。
開催時間は、5日=13時~18時、6日=10時~15時。法話は13時30分~14時。入場無料。