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奈良で「さくらサーカス」公演 最年少世界チャンプの技「イカリオス」も

(左)小深田尚恵さんとアランさんと子どもたち。会場の準備が進むさくらサーカスの特設会場で
(右)公演の様子

(左)小深田尚恵さんとアランさんと子どもたち。会場の準備が進むさくらサーカスの特設会場で (右)公演の様子

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 サーカス団「さくらサーカス」が10月30日から、奈良市奈良阪町(TEL 050‐8880‐6545)の特設会場で奈良公演を行う。

公演の様子

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 会場にある大型円形テントは、直径30メートル、高さ11メートル。サクラの花をモチーフにしたピンクのイラストが目を引く。

 コロンビア出身のアラン・マルティネスさんが団長を務め、アランさん一家やアランさんの兄弟家族ら、総勢40人のパフォーマーが在籍している。アランさんは、南米に120年前から続く伝統あるサーカス一家に育った4代目という。綱渡りパフォーマーとして世界中のサーカスを渡り歩き、「いつかは自分のサーカス団を持ちたい」との思いから昨年7月、和歌山県印南町でサーカス団を旗揚げした。

 団員の半数を子どもが占めているといい、アランさんと小深田尚恵さん夫婦にも14人の子どもがおり7歳から本格的に出演している。尚恵さんは「今は世代が変わる節目で小学生の団員たちがデビューし始めているので楽しみにしてほしい」と話す。

 日本全国を2カ月~4カ月間かけて興行で回るため、サーカステント脇には団員らが暮らすトレーラーハウス、キャンピングカー、コンテナハウス、機材トラックなど22台の車両が並ぶ。公演ごとに移動を続け、子どもたちはその度に転校を繰り返す。尚恵さんは「学校で生きるスキルを身に付けているようだ」と話す。娘の咲花(さくら)さんは「いつも学校は楽しいことにあふれている。サーカスではリング(軟体芸)をきわめるのが目標」とほほ笑む。

 「イカリオス」という足芸が特に見どころという、アラン・ダビットさん、小深田嵐さんのコンビ「マルティネスブラザーズ」は、モンテカルロで開催された「サーカスのオリンピック」ともいわれる大会をはじめ、6つの世界大会で金賞を総なめし世界に名を知られる存在。「イカリオス」は、仰向けになったダビッドさんの足の裏に嵐さんが乗って、30秒で最大50回連続で宙返りを繰り返し続けるパフォーマンス。

 このほか、空中ブランコ、リングのコントーション、大車輪、2つのギネス記録保持者による綱渡りパフォーマンスなどを披露する。会場では新型コロナウイルス感染対策を徹底する。

 尚恵さんは「サーカスは、家族や大切な人と行ったという思い出が生涯心に残るといわれる。子どもだけのものではなく年齢に関係なく楽しめて、大人は技のすごさを理解してくれることもあり、リピーターも多い」と話す。

 アランさんは「バーチャルが増えた現代だが、生の人間が何年もかけて練習してレベルの高い技を披露する感動やドキドキ感を味わってもらいたい。公演を見た人からは『自分も何か始めたくなった、やる気が湧いてきた』と感謝の手紙もいただいている。サーカスは私の人生。楽しく生活を共にするマルティネスファミリーの、息の合った迫力のパフォーマンスを期待してほしい」とほほ笑む。

 公演は約1時間30分。開演時間は、平日=10時30分、13時30分(土曜・日曜・祝日は16時30分も行う)。10月30日は13時30分のみ。水曜定休(変更ある場合は「さくらサーカス」ホームページに掲載する)。

 チケットは、A席=大人2,800円(前売り券2,400円)、3歳~中学生1,600円(同1,200円)、BOX席=大人4,400円(同3,400円)、3歳~中学生2,400円(同1,800円)。2月13日まで。

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