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奈良市ならまちセンターにカフェ新店 和歌に描かれた情景を料理で表現も

(右から)鈴木実莉さんと、スタッフの畑綾香さん

(右から)鈴木実莉さんと、スタッフの畑綾香さん

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 「cafe いにしえ」(TEL 0742-81-3691)が8月6日、奈良市ならまちセンター(奈良市東寺林町)1階にオープンした。

かささぎ(チキンサルティンボッカ)

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 和歌に描かれる奈良の情景を料理で表したメニューやこだわりのコーヒーなどを提供する同店。学生起業した奈良女子大学4年生の鈴木実莉さんと男性シェフが共同経営する。

 鈴木さんは「女子大という環境の中で仕事と出産の両立について考える機会が増え、より働きやすい環境を作るためにはどうしたらよいか、理想を形にした。メイン事業はカフェだが、6次産業化を目指している。農家などに声を掛け、1次・2次産業も自分たちの会社で手掛けることで仕事の幅を社会に広げていき、働く人が自分に合った場所で楽しく働いて能力が上がる仕組みを作りたい」と話す。

 「学生として見えていたものが、社会に出てギャップを感じた」とも。「アルバイト時代に『もっとこうすればみんなが楽しく働けるのに』と思っていたことが、実はいろいろな制限や関係性があり簡単なものではなかったと分かったが、それをどんどん崩して理想を形にしていきたいと、今の方が志や熱量が上がっているのを自分で感じている」と鈴木さん。

 「ここは観光地の真ん中に位置し、市民も利用する複合施設なので、観光客には奈良らしさを、地元の人にはちょっと珍しいカフェにしたい。おこがましいが、目的地として奈良に人を呼ぶきっかけになる魅力ある店にしたい」と意気込む。

 「共同経営は、アイデアを渡して理想を料理に落とし込むまでの道作りをしてくれる経験豊富なシェフとの関係が強み」とも。ランチメニューの「かささぎ(チキンサルティンボッカ)」(1,300円)は、「かささぎの渡せる橋に置く霜の 白きを見れば夜ぞ更けにける」という句を表現したもの。カササギが翼を並べて飛んでいる姿を天の川に見立て、周りに星が散らばっている様子がまるで霜が降りているように見えた、という句なので白色をベースにレモンクリームソースを使い、翼を並べて飛んでいる様子をしっとりした鳥むね肉2枚で表現し、生ハムとモッツァレラチーズも重ねた」という。「メニューには和歌の意味が書いているので、料理が何を表現しているのか楽しんでほしい」とも。

 スタッフの1番人気ブランチメニューという「ケージリー」(900円)は、コメを使ったイギリスの朝食をアレンジしたもの。コメの形をしたパスタにクリーミーカレーソースを絡ませ、「トゥルトゥルした食感」(畑さん)という。添えたスモークサーモンやポーチドエッグと一緒に食べる。

 コーヒーは、熊本の焙煎所「珈琲回廊」の浅いりのコーヒー豆を使う。「酸味がやわらかく、苦味バランスが良い」と畑さん。「朝ご飯やおやつにお薦め」という「ギリシャヨーグルトムース」(700円)は濃厚なムースの上に、自家製グラノーラと季節の果物をのせ、食用花をちりばめた。菓子や軽食のカウンターフード(440~700円)は、クロワッサンサンドイッチ、パニーニ、ハンバーガー、クッキー、スコーン、マフィン、ブラウニー、カンノーリなど毎日約10種類を用意する。

 営業時間は9時~17時。ブランチメニュー(9時~11時30分、14時30分~16時30分)。ランチメニュー(11時30分~14時30分)は、ライスorパン・スープ・サラダを付ける。一部メニューを除いてテークアウトにも対応する。

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