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奈良で今年も「竹送り」始まる 皆で支えるお水取りの準備

根付きの竹を数人で肩に担いで二月堂まで運ぶ

根付きの竹を数人で肩に担いで二月堂まで運ぶ

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 今年も京田辺市の山城松明(たいまつ)講による「二月堂竹送り」が2月12日に行われ、転害(てがい)門前(奈良市雑司町)で奈良街道まちづくり研究会による「お迎え式」が行われた。

 奈良に春を告げるといわれる「東大寺修二会(お水取り)」は、2月20日から前行、3月1日から2週間にわたる本行が行われる。「火の行」といわれるゆえんである「お松明」は本行中毎日、二月堂の舞台に上げられるが、これはさまざまな人の支えで準備されており、材料となる真竹が2月中旬ごろに各地から奉納され「竹送り」と呼ばれる。

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 京田辺市の山城松明講「二月堂竹送り」は、戦前に途絶えていたものを1978(昭和53)年、40年ぶりに復活させたもの。今年で42回目を迎える。

 同市の観音寺から根付きの竹を二月堂に送り届けるが、トラックで奈良阪まで運び、そこから大八車や数人で肩に担いで二月堂まで運ぶ。

 「奈良街道まちづくり研究会」は同講による竹送りを知り、1999(平成11)年から転害門前で「お迎え式」を行っている。「京都と奈良を結ぶ奈良街道を象徴するイベント」と捉え、地域へのPR、運びの手伝いなどを行い、冬の「きたまち」の参加型イベントとしても盛り上げているという。

 今年も子どもから大人まで多くの参加者があり、勇壮な和太鼓の演奏を楽しみ、毎年好評だという婦人会によるぜんざいの振る舞いには行列ができた。

 奈良街道まちづくり研究会事務局長の山口育彦さんは「今年も地元住民として東大寺二月堂の伝統行事である修二会を支える一翼を担えたことを誇りに思う」と力強く話した。

 奉納された真竹はその後、修二会を裏で支える「童子」たちによって巨大な籠松明など数種類の松明に仕上げられる。