千代ヶ丘自治会自主防災会主催の「避難所開設模擬訓練(HUG)研修」が富雄南公民館(奈良市中町)で5月12日に行われた。
参加者は4月に自治会役員を引き受けたばかりの36人と、富雄南地区女性防災クラブ会長。4つのグループに分かれ避難所運営アプローチツール「HUGカード」を使いゲーム形式で学んだ。HUGは、H(hinanzyo避難所)、U(unei運営)、G(gameゲーム)の略。
避難所となる学校の配置図、体育館や教室の平面図を使ってどんな人が避難してくるかを想定したカードを1人が読み上げ、限られた避難所にどれだけ適切に避難者を配置できるか、さまざまな出来事に対応できるかを模擬体験した。
各グループが共通して悩んだのは「盲導犬を他の人と同じところに入れても大丈夫か」「認知症の人はどうするか」だったと、HUGを終えた振り返りで報告された。
参加者からは「初めて経験したがとても良い勉強になった」「いざ災害が起こったら今回のように行動できるか心配」という声が聞かれた。
同会会長の松尾謙吾さんは「毎年テーマを考え活動している。本年度は防災意識を高めることや避難マニュアルの作成に取り組み自治会活動を盛り上げていきたい」と意気込みを見せた。