第70回国民体育大会近畿ブロック大会・サッカー競技成年男子の試合が8月16日、大阪府堺市で行われ、奈良県代表として出場する「奈良クラブ」が滋賀県代表を1対0(前半0対0)で下し、「和歌山国体」への出場を決めた。
サッカー成人男子の部で奈良県代表が国体に出場したのは、1985年の「わかどり国体」以来30年ぶり。奈良県サッカー協会によると「この時は前年の『わかくさ国体』の時に選手強化を行っていたため翌年も勝ち上がることができた」と振り返る。近畿ブロックからは、京都と奈良が本大会へ駒を進めた。
2008年から奈良県代表の選手強化に取り組んできた奈良クラブのGM・矢部次郎さんは「自分自身としても9回目のチャレンジ。悲願を達成できたこと、奈良県のサッカーの歴史を塗り替えることができて良かった。尽力してくれた業界関係者や選手スタッフの力が今年つながった。来年以降も継続して奈良県のサッカーを強化できれば」と喜びをかみ締める。
若手選手を積極的に出場させた16日の試合では、林慧(さとる)選手のアシストで瀬里康和選手がゴールを決めて勝利。中村敦監督は「難しい試合だったが、失点0なのは良かった。30年ぶりの本戦出場と聞く、おめでとうと言いたい」と選手をねぎらい、橋垣戸光一選手は「30年ぶりの本戦出場は奈良県出身者として素直にうれしい。ここで満足ではなく本戦出場が決まったのだから日本一を目標に」と意気込む。
国体は9月26日開幕、サッカーは9月27日から始まる。