「鍋屋の交番」として地元民からも親しまれていた「奈良きたまち」の「旧奈良警察署鍋屋連絡所」が7月1日、「旧鍋屋交番きたまち案内所」(奈良市半田横町)として開所した。
「奈良きたまち」地域の観光案内や、地域活動の場、大学の研究や教育拠点などに活用していく同案内所。運営は「鍋屋連絡所保存・活用と『奈良きたまち』のまちづくりを考える会」(通称=なべかつ)が協力し、常時1人が常駐する「駐在さん」と呼ぶガイドスタッフは、ボランティアが担う。現在は約60人が登録しているという。
当日10時から行われた開所式典では、仲川げん奈良市長が「きたまちにも、新しい観光スポットが増えてきている。奈良市の新しい観光資源として期待している。鍋屋交番と現在準備している旧南都銀行手貝支店をきたまち観光の拠点として、歩いて楽しめる観光地として発展させていきたい」とあいさつ。
堂藤重敏奈良警察署長は、「警察施設から市の施設に生まれ変わり、『旧鍋屋交番』と警察施設の名残あるものしていただいたのはうれしい限り」と話した。その後、関係者らによるテープカット、鍵渡し式が行われた。
開所時間は10時~16時。