関西社会人サッカーリーグ1部で優勝した「奈良クラブ」が、JFL入りを懸けて戦う「第35回全国地域サッカーリーグ決勝大会」が11月18日、開幕する。
奈良初のJリーグ入りを目指して活動する同チーム。関西リーグ1部に昇格後、2年目で優勝する快挙を成し遂げた。奈良県のチームが優勝するのは初めて。
リーグ戦の成績は、11勝1負2分。勝ち点は35点。最終戦までは無敗の快進撃を続けたが、優勝が決定した後の消化試合で惜しくも1敗した。
得点ランキングで、牧悠二選手が11点で2位に、アシストランキングでは、吉田智尚選手が1位、牧選手と辻村隆史選手が2位につけた。
同大会は、12チームが参加。1次ラウンドは3つのグループに分けたリーグ戦。勝ち抜いた上位2チームが決勝ラウンドに進みリーグ戦を行い1位と2位がJFLに昇格。3位の場合は、昇格か場合によりJFL最下位チームとの入れ替え戦となる。
Bグループの奈良クラブの初戦は、同月18日に「クラブフィールズノルブリッツ北海道」(北海道)、19日に「S.C.相模原」(神奈川)、20日に「福島ユナイテッドFC」(福島)と、それぞれ対戦する。会場は五色台運動公園のアスパ五色グラウンド(兵庫県洲本市)。
今年2月に就任しチームを優勝に導いた吉田悟監督は「分からない所からのスタート。毎日選手と接することで日々成長を感じた」とリーグ戦を振り返る。最終戦の黒星については、「これでは駄目だと気を引き締めることができた」とも。「周りの環境も後押ししてくれた」と、5月には地元で初めて試合を行い1000人以上の観客が訪れるなど、県民の期待も高まっている。
同大会ついては「目標は一つ、みなが同じ方向を向いている」と意気込む。