日本ミシュランタイヤ(東京都千代田区)は10月18日、「ミシュランガイド京都・大阪・神戸・奈良2012」の今月21日の発売に先駆け、奈良県新公会堂(奈良市春日野町)で「星付き」レストランを発表した。
「3つ星」は15店(京都=7店、大阪=5店、神戸=2店、奈良=1店)で、奈良からは日本料理「和 やまむら」(奈良市芝辻町)が獲得した。「2つ星」は日本料理「温石」(同高畑町)、日本料理「花墻」(同学園南)、「夢窓庵」(同法蓮町)の3店、「1つ星」はイタリア料理「イ・ルンガ」(同春日野町)、日本料理「清澄の里 粟」(同高樋町)、日本料理「田舎茶屋 千恵」(桜井市高家)など21店が獲得した。
そのほかの地域では、「弧柳」(大阪市北区)と「フジヤ1935」(大阪市中央区)が「3つ星」に新たに加わった。掲載施設は385店。うちレストランが296軒、ホテル48軒、旅館は41軒。
出版発表会で同社のベルナール・デルマス社長は「『奈良にうまいものなし』という人は、もういなくなるでしょう。奈良は、京都、大阪、神戸と同じように素晴らしい食の街。まさに『奈良にうまいものあり』です」とあいさつで述べた。
奈良で唯一の「3つ星」を獲得した「和 やまむら」は、2003年4月にオープン。茶懐石を提供する。代表の山村信晴さん(58)は「(選ばれた)責任を感じている。(今は)ドキドキしている」と笑みを浮かべた。3つ星を獲得したことを知ったのは当日の電話。非通知設定でかかってきたことから「いたずらだと思った」と明かした。
ミシュランガイドの関西版は2010年に「ミシュランガイド京都・大阪2010」を発売し、翌年に神戸が追加され、今年からは奈良も加わった。