奈良県統計課は8月3日、5月から6月にかけて実施したアンケート結果の集計速報を発表した。アンケートは、20歳以上の県民5,000人に対して質問票を配布したもので、2,979件(うち有効回答数は2,775件)の回答を得た。
今年のテーマとして設けられた「買い物やサービス」の項目で、「よく利用する店舗」の問いに対して県全体で「総合・食品スーパー」が88.5%で1位、「大規模なショッピングセンター(モール)」が49.3%で2位に着けた。
通信販売の利用状況は、「よく利用する」が12.2%、「時々利用する」が58.2%、種類別では「カタログ」が55.9%で1位、「インターネットオンラインショッピング」が42.3%で2位となった。年齢別に見ると、20~40代では、「インターネットオンラインショッピング」が1位で、50~70歳以上では「カタログ」が1位という結果に。
「インターネットオンラインショッピング」は20代では78.3%に対して、年齢の上昇に反比例して利用率が下がり、70歳以上では9.7%にとどまった。
通信販売で購入した商品の男性1位が「本・ビデオ・CD・DVD」、2位が「家電製品」だったのに対して女性の1位は「衣料品」で2位は「医療薬品・化粧品」となった。
通信販売に対する意識については、20~50代が「どこに住んでいても希望商品を入手」が1位になるも、60~70歳以上は「商品を直接確かめられない」と回答。年齢別による通信販売への意識の違いが浮き彫りになった。
インターネットの利用状況は、20代では「ほぼ毎日利用している」が79.3%、「たまに利用」が13.6%。年齢別では、40代までは「ほぼ毎日利用している」が1位だったのに対して、60歳以上は「まったく利用していない」が1位になった。
そのほか、「将来の奈良県での定住意向」の問いには、「ずっと住みたい」が55.5%、「一度は県外へ出ても奈良県に戻って住みたい」が10.1%。60.1%が「奈良県の住みやすさ評価」の問いに対して「とても住みやすい」「どちらかといえば住みやすい」と回答。奈良に住みたくないと答えた人の理由としては、「医療が充実していない」を理由に挙げる人が1位となった。
回答を得た人の年齢別の比率は、20代=7.7%、30代=12.5%、40代=14.7%、50代=17.3%、60代=23.0%、70歳以上=24.8%。