奈良の子ジカ107頭が公園デビュー、愛らしい姿で人気に

足がもつれて転びそうになるなど、愛らしい姿を見せている奈良公園デビューした子ジカ

足がもつれて転びそうになるなど、愛らしい姿を見せている奈良公園デビューした子ジカ

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 奈良公園内の「鹿苑(ろくえん)」で今年生まれた子ジカが7月16日に「公園デビュー」を果たし、愛らしい姿で人気を集めている。

乳を飲む子ジカ

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 「奈良の鹿愛護会」が出産のために保護していた雌シカ189頭から生まれた107頭の子ジカを奈良公園に放ったもので、おぼつかない足取りで母ジカの後を追う子ジカや、公園内を動きまわる子ジカを心配そうに見つめる母ジカ、子ジカに乳をやる姿などを見ることができ、奈良公園はシカの親子愛に包まれている。

 保護されていた子ジカは公園に出て見るものすべてが新鮮で、人にもなれていない様子。近寄ると怖がり道路に飛び出して交通事故につながり死亡することもあるため、同会の池田佐知子事務局長は「しばらくの間は、シカが怖がらない距離を保って温かく見守ってもらえれば」と協力を呼びかける。

 同会が同日発表した調査結果によると、今年は3年連続で微減だったシカの総頭数が1,096頭で前年に比べて44頭増加した。年間の死亡数は294頭で、うち66頭が交通事故によるものだった。

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