若草山で「鹿せんべい飛ばし大会」-歴代記録59メートル超え目指す

8月8日から始まった鹿せんべい飛ばし大会‐鹿せんべいを投げる参加者とせんべいを待つ鹿

8月8日から始まった鹿せんべい飛ばし大会‐鹿せんべいを投げる参加者とせんべいを待つ鹿

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 鹿せんべいを投げ飛距離を競う「鹿せんべい飛ばし大会」が奈良市雑司町の若草山で8月8日から始まり、参加者や見物人など多くの人でにぎわった。

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 同大会は、毎年春の山開き時に開かれているが、今回は夏休み特別企画として燈花会の開催に併せて行われたもので、初の年2回開催となる。今回で17回目。大会用に作られた約20センチの特大サイズの鹿せんべいを、若草山の中腹斜面からふもとに向けて投げ、その飛距離を競う。

 競技開始前、同大会実行委員長の清水宗和さんの掛け声で、鹿の群れが一斉に会場に押し寄せた。鹿たちが飛んでくるせんべいを待ちわびる中、参加者は、思い思いのスタイルで力いっぱい鹿せんべいを投げた。力みすぎてファールになったり、思うように飛ばず悔しがったりする人の姿も。気さくな清水委員長は「ぼちぼち頑張ってしっかり飛ばしてください」などの言葉を掛け、会場を和ませる。

 風がなく飛距離が伸びやすく、開始早々50メートル超えの記録が出るなどし、今大会は、レベルの高い争いが予想される。歴代最高記録は59メートル。

 広島県尾道市から始発電車に乗り同大会に駆けつけた渡辺雄也さん(15)と奥忠徳さん(15)は「春の大会に来たときは、雨天で中止になり、今回はそのリベンジに来た。今日は40メートル飛ばせた。明日も参加して優勝を目指す」と意気込みをみせる。

 同大会のチラシを見て、面白そうなイベントだなと思い初めて参加したという神谷良太くん(10)、神谷陸くん(7)は「うまく投げることができて30メートルを超えることができた。楽しかった」と笑みを浮かべた。

 30メートルラインを超えた参加者には抽選で賞品を贈呈するほか、大会優勝者には鹿の角のトロフィーを贈る。会場では、同大会のテーマソングにもなっている若草鹿之助さん作詞・作曲の「鹿せんべいツイスト」のCDも販売している。

 受け付けは15時30分~、競技は16時~19時。参加費200円。先着500人。同10日まで。

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