奈良・西大寺の焼肉店「もく」が拡張オープン-脱サラ開業から10年

木目が一番のお気に入りという「とち」のテーブルとオーナーの宮木健一さん

木目が一番のお気に入りという「とち」のテーブルとオーナーの宮木健一さん

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 近鉄大和西大寺駅のほど近くにある焼肉店「焼肉工房 もく」(奈良市西大寺北町、TEL 0742-51-5529)が11月30日、数軒隣に本店を移転オープンした。

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 同店オーナーは、10年前に脱サラで開業した宮木健一さん。オープンから10年を機に「もう少し広い店を」と移転を決断。現在は新店舗を本店に、元店舗を別館として営業している。新店舗の面積は約10坪で、席数は48席。テーブルやいすは、木にこだわりを持つ宮木さんの手作り。天井には竹を張り巡らすなど、内装もほとんどを自らが手がけた。

 奈良生まれ奈良育ちの宮木さん。会社員として肉の買い付けなどの仕事を行っていたが、実際の消費者の声が聞けないなどの理由から11年前に脱サラした後、料理専門学校に入学。卒業後に同店をオープンした。野球好きが高じて9年前から少年野球チームの監督も努め、同店の看板には「一球入魂」と刻まれている。

 会社員時代に培った「良い肉を見極める」眼力で、独自のルートで焼肉に適した腹の部位を一頭分仕入れる。鮮度も保ち無駄を無くすことでコストパフォーマンスも実現。肉は、卓上の水七輪で本来の味を楽しんでもらおうと、あっさりとしたオリジナルのタレで提供する。「売れ筋」は、和牛カルビ(980円)、特選塩タン(880円)、上ハラミ(580円)。

 新店が入るビルの2階には、スタミナ鍋を提供する完全予約制の「鍋もく」も同時オープン。今後は別館をホルモン専門店に、隣にステーキ店をオープンしたいと話す宮木さんは「誰でも気軽に寄れるような、庶民派の肉のテーマパークにできれば」と笑顔を見せる。

 営業時間は17時~23時。

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