奈良町の商業施設「花しょう舞館」、人気に-女性の起業支援も

施設名に由来する包装資材「花しょうぶ」を手にする「花しょう舞館」のスタッフ

施設名に由来する包装資材「花しょうぶ」を手にする「花しょう舞館」のスタッフ

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 今年8月に奈良町にオープンした複合商業施設「花しょう舞館」(奈良市西新屋町、TEL 0742-23-6117)が、奈良町の新たな観光・商業スポットして人気を集めている。

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 同館を運営するのは、手ぬぐい専門店「朱鳥」なども運営する「なら町長屋」(橋本町)。奈良格子で覆われた町家を改装して利用した店舗は、1階・2階合わせて約38坪。店内には、飲食店や雑貨店など8店舗が出店する。「こだわりがあり逸品を持つ店舗がそろっている」と同社湯脇智子社長。

 その中でも「田中筆匠」は、経済産業省が定める伝統工芸士の認定を受けた奈良筆職人の田中千代美さんが営む店。伝統工芸士直営の店は珍しいという。同社は、4つのガラスケースを貸し出し委託販売する店(11月オープン予定)と、会員制のバー「オーパーツ」も手がける。

 そのほか、カキなど吉野の食材を使った「山人ロール」などを販売する「山人(ヤーマン)」、奈良の食材を使った和モダンキッチン「Nico Style(にこすたいる)」、和雑貨店「はなさび」、男性向けのヨーロピアンカジュアルショップ「RED(レッド)」、粘土を握って猫の陶器を作る「にぎりねこ」で注目を集める「手作り工房 かぎろひ&ZOO」が出店している。

 施設名の「花しょう舞館」は、同社が意匠登録・商標登録し、風呂敷を発展させてできた新しい形の包装資材「花しょうぶ」にちなんだもの。入居店舗には、テナント料の1割分に相当する同資材を提供している。

 テナントの大半は女性。湯脇社長は子育てしながら店を経営していた苦労から、小さい子どもを持つ女性でも起業できるようにと、急に子どもが熱を出して店を開けなくなった場合など、1時間100円で同社スタッフが代わりに店を開けて、代行販売するサポートなども行う。

 月曜定休。営業時間は各店舗により異なる。

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