入江泰吉記念奈良市写真美術館(奈良市高畑町、TEL 0742-22-9811)で現在、「唐招提寺金堂平成大修理記念 入江泰吉唐招提寺」と、世界天文年2009日本委員会公認の「星景写真展『星の風景』」が開催されている。
唐招提寺の金堂の修理が今秋に完成することを記念して、入江氏が半世紀にわたり撮った同寺の昭和30~60年代の作品52点(内23点が初出展)を展示。入江氏の目線でさまざまな角度から撮られた伽藍(がらん)風景や仏像を見ることができる。同展担当の説田晃大さんは「唐招提寺に今も残る天平時代の香りを写真から感じ取ってもらえれば」と話す。
日本星景色写真協会の協力で開かれている星景写真展では、会員19人の作品89点を展示。夜空の色や月明かりに照らされた風景が幻想的な雰囲気を出し、軌道を計算して撮られた写真の数々は、自然が織り成す光の演出を見事にとらえている。スライドを使った展示も行い、BGMに合わせて星景写真をスクリーンに映し出す。
開館時間は9時30分~17時(入館は16時30分まで)。入場料は、一般=500円、高校生・大学生=200円、中学生以下=100円(小・中・高校生は毎週土曜無料)。月曜休館(祝日の場合は開館、翌日休館)。9月27日まで。今月25日と8月22日の15時から、同協会会員によるワークショップ「愛用のカメラで『星の風景』を撮ろう」も開く。