奈良・やじきた屋の「時代かご」が観光名物に-乗客も自然と笑顔に

猿沢池周辺を駆け巡る「時代かご」

猿沢池周辺を駆け巡る「時代かご」

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 奈良市の猿沢池を中心に「ならまち」などを運行する「やじきた屋」(奈良市南半田西、TEL 0742-26-8117)の「時代かご」が、奈良の新しい観光名物として定着し観光客や子どもを中心に人気を集めている。

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 「時代かご」は昨年3月8日から運行を開始。代表の大西尚さんが「子どもが楽しそうにかごに乗っている姿」を夢に見たのがきっかけで、インターネットで調べたり、実物を見に行ったりするなどして「かご」を製作した。当初は約20キロある「かご」を持ち上げるだけでも大変で、土を入れた缶を乗せて練習に励んだという。

 かごの難しさは「相方と息を合わすこと」と大西さん。歩幅や足並みをそろえないと、かごに不規則な揺れが生じて乗客が酔ってしまう。しかし、「エイホーエイホー」と掛け声を合わせ足並みがそろった「かご」は心地よい揺れに変わる。「かごに乗ると視点が低くなり、まち並みも違って見える」とも。

 行く先々で注目を集める「かご」を見た人の顔は自然とほころぶ。乗客も自然と笑顔になり、担ぎ手の大西さんと奥村肇さんも苦しいときでも笑顔を絶やさず、「かご」の回りは常に笑顔であふれる。大阪から訪れた臼杵雅代さんは「かご」に乗って「面白かった。スピードもちょうどいい」とほほ笑む。

 大西さんは「全国制覇を目指し、形のない土産、笑顔を届けたい」と今後の抱負を話し、6月6日・7日は伊勢神宮前の「おかげ横丁」(三重県伊勢市)まで出向く。

 運行日は土曜・日曜(不定休)で、運行時間は10時から夕暮れまで。料金(猿沢池1周=約400メートル)は、子ども=1,000円、大人=1,500円。

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