奈良・大安寺で「馬頭観音像」特別開扉-最古の馬頭観音像

大安寺に安置されている馬頭観音像

大安寺に安置されている馬頭観音像

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 南都七大寺の一つに数えられる大安寺(奈良市大安寺)で3月1日から、重要文化財の馬頭観音立像(ばとうかんのんぞう)の特別公開が行われている。

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 毎年3月、第2の馬の日に行われる「馬頭観音厄除法要」に合わせて同像が安置されている嘶堂(いななきどう)が開扉されるもの。

 同寺の木造馬頭観音像は天平時代に造られた日本最古の像と言われ、高像は173.5センチメートル。同寺の馬頭観音は、頭上に馬頭がなく、代わりに胸飾りの装身具や足首に蛇が巻きつき、腰には獣皮をまとう珍しい姿で、馬頭観音の原初とされている。同寺に残る天平時代の仏像は同像を併せて9体だけ。

 馬頭観音は、馬が牧草を食べるように悪を食いつくし、たくさんの水を飲むように災厄を除くと言われている。また、牛馬の守神として馬主などの競馬関係者も馬の安全加護祈願に参拝に訪れている。

 拝観料は、大人500円、高校生400円、中学生300円、小学生以下200円。今月31日まで。

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