若草山(奈良市雑司町)に8月1日、奈良県内や大阪府で開かれた花火大会を鑑賞しようと多くの人が集まりにぎわった。
20時すぎ、標高342メートルの山頂には100人以上の家族連れやカップルが芝に腰を下ろしていた。乗用車45台の駐車場も満車となり、あふれた車が列を成した。
生駒山を正面に、斜め右側に「いこまどんどこまつり納涼花火」(生駒市)の花火が上がり、次いで斜め左側から「やまとの夏まつり」(大和郡山市)、その左奥の山の上に「PL花火芸術」(大阪府)。その後、天理市の方向から花火が打ち上げられ、20時50分すぎには「川西夏フェスタ」(磯城郡川西町)の花火も上がった。
奈良盆地の夜景に彩りを添えた赤や緑の大輪の花。打ち上げられるたびに「すごい」「きれい」などの歓声が上がり、「のんびりと一度にこれだけの花火を見られるなんて、ほんまぜいたくやわ」などの声が聞かれた。
あいにくPL花火芸術の花火は少しぼやけた見え方となったが、県内の花火はくっきりと鑑賞できた。山頂に上がる「奈良奥山ドライブウェイ」を管理する新若草山自動車道(奈良市三条町)によると、この日は山頂に登る車が20時~21時の時間帯に集中し、時間帯比で通常の4割増しほどになったという。