奈良県農業協同組合は1月22日、同組合本店(奈良市大森町)で「平成20年度奈良県イチゴ果実品評会」を開いた。赤くきらびやかに光るイチゴがテーブルいっぱいに並べられた会場は、甘酸っぱいにおいに包まれた。
品評会は、奈良県産イチゴの振興と、生産技術の向上や良質な果実の生産を目的に毎年開かれているもの。今回は、生産農家188人が奈良ブランドの「あすかルビー」や「あきひめ」を中心に343点を出品。重さや色、形による1次審査を通過した約30点を、果汁を搾って糖度を計り糖度や食味、ツヤ、果形を8人の審査員が見極めた。
最優秀賞の近畿農政局長賞には、大和郡山市の今西高弘さんが生産した「あすかルビー」が選ばれた。
あすかルビーは、奈良県農業試験場が開発したジューシーな食感が特徴のイチゴ。大粒で果汁が多く、食感はやややわらかめ、糖度と酸味のバランスの取れた味わいだ。以前、関東地方で入手困難になったことから、「幻の赤い宝石」と呼ばれたこともある。
今年のイチゴの平均価格は1パック398円。例年に比べやや安くなっている。