生駒と奈良の境に近いならやま大通り沿いにある3店舗の韓国料理店「福茂千(ふくもち)」(生駒市真弓南、TEL 0743-79-3285)が主婦層や家族連れなどの人気を集めている。
店舗は、和食を中心に甘味処も提供する「甘羅舎(かんらや)福茂千」、家庭的な韓国料理の「かしき屋 福茂千」、創作韓国料理の「癒羅里 福茂千」。運営するのは福食福人(同)。
最新店舗の「甘羅舎 福茂千」は昨年4月にオープン。他の店が満席で入れないことが多くなったことから、すぐ近くに出店した。同社社長の谷川千佳子さんが初めて一から手掛けた店で、「ゆったり過ごしてもらえるように」をコンセプトに外観も内装も木目調の落ち着いた雰囲気に仕上げた。
長年専業主婦だった谷川さんは、義母が当時西大寺に構えていた店を手伝うようになって飲食の世界に。それからは夫婦で店を切り盛りしていたが、そうした中、離婚騒動があった。谷川さんは従業員や息子の支えもあって店を引き継ぐことを決意。今ではその苦労を思わせない明るさで、逆境に負けない経営で店を切り盛りする。
「甘羅舎 福茂千」の主力メニューは数種類の野菜と若鳥を特製みそで煮込む韓国家庭料理の焼き鍋「ダッカルビ鍋」(1,380円)。ランチでは、「おばんざい」や日替わりの一品、小鉢、ご飯などが付いた日替わり昼膳(1,280円)、串揚げの昼膳(1,380円)が人気だという。
「これまで来ていただいたお客さんに感謝を返していきたい。食を通じて恩返ししたい」と谷川さん。現在でも同店には障害を持った人も多く訪れるが、将来は「ハンディキャップを持った人でも普通に来られるバリアフリーの店を作りたい」と話す。
営業時間、定休日は各店舗で異なる。