宮城県・石巻市や仙台市を中心に撮影された映画「エクレール お菓子放浪記」(近藤明男監督)の奈良、大阪、和歌山、愛知での配給を行うアイ・プランニング(香芝市、TEL 0745-77-8236)は現在、同作を上映する団体や企業などを募集している。
同作は、戦争孤児となった少年アキオが、お菓子をもらったことをきっかけに人の優しさに触れ、人の心の支えを感じ成長しながら戦中・戦後をたくましく生きていく姿を描いた。原作は小説家・西村滋さんの自伝「お菓子放浪記」。
メーンロケ地の石巻市では、東日本大震災の約5カ月前の昨年10月に約30日かけて撮影が行われた。炊き出しなど地元の全面協力の下、石巻市の地元住民約400人もエキストラとして参加。中には震災で亡くなった人やいまだ行方不明の人もいるという。
同社の大塚さんは「東北の支援にもなるので、関西エリアで一人でも多くの人に見てもらいたい」と話す。
6月11日からテアトル梅田(大阪市北区)での上映が決定している。チケットの収益の一部は被災地に寄付されるほか、上映場所には募金箱の設置も予定する。