副市長を全国から公募する生駒市は2月25日、同市役所で説明会を開き、奈良を中心に東京や茨城、兵庫など全国各地から訪れた62人が山下真市長の話に耳を傾けた。
説明会では、「弁護士の事務所を閉めるのは無念だったが、利権型の政治だった生駒市政の腐敗に憤りを感じていた」など、山下市長が市長選に立候補した経緯などを紹介。「就任当初は議会の抵抗もあったが、2期目からは本来のあるべき姿でやりやすくなっている」「職員との関係は、信頼関係を持ちながら良好な関係で仕事を進められていると思っている」などの現状も説明した。
一般的には職員から選出する副市長を公募することについては、職員からだと即戦力になるメリットもあるが、良くも悪くも公務員意識が定着し、「事なかれ的な体質がある」とデメリットがある点を挙げた。
同市の主要施策としては、2014年に開院を目指し来年度から実施設計を進める予定の「市民病院建設事業」や、若者や勤労世代を呼び込むために民間保育園や幼稚園を誘致するなどの「子育て支援施策の推進」、税収財源の確保のための「企業誘致関連施策の推進」などに加えて、環境先進都市にしていくためゴミ半減プランを掲げると紹介。
副市長に求める要素として、山下市長は「志の高さ」と大きな組織を引っ張っていく必要があることから、統率力や調整力、企画・決断・実行力などの「能力」、「人柄」を挙げる。「人生を懸けるに値する仕事。一人でも多くの人に応募いただきたい」と呼びかけた。
副市長は、市長の補佐や行事への参加、部局の調整、プロジェクトの立ち上げなどの業務を行う。
説明会は、今月26日に大阪、27日に東京でも開く。