平城遷都1300年事業協会は7月20日、平城遷都1300年祭で実施している｢～祈りの回廊～奈良大和路 秘宝・秘仏特別開帳｣をまとめた秋期版パンフレットの配布を始める。

　特別開帳は、同祭のテーマでもある｢巡る奈良｣に合わせて多くの寺社を巡ってもらおうと、平城遷都1300年の節目の年にと各社寺の理解と協力を得て実現したもの、秋期期間では39カ所の社寺で開催する。

　11月8日～21日には秋篠寺（奈良市）に安置され通常は年に1日しか公開しない｢大元帥明王立像（だいげんみょうおうりゅうぞう）｣（重文）や、9月1日～12月9日には金峯山寺（吉野郡吉野町）で日本最大級の秘仏とされ高さが約7メートルある｢金剛蔵王権現像（こんごうざおうごんげんぞう）｣（重文）を公開するほか、圓成寺（奈良市忍辱山町）、南明寺（奈良市阪原町）、海住山寺（京都府木津川市）、笠置寺（京都府相楽郡笠置町）、岩船寺、浄瑠璃寺（以上、京都府木津川市）の奈良とのゆかりがあるの京都の寺も交えた6カ所の寺で10月30日～11月14日に合わせてそれぞれ秘仏などの公開を行う。

　パンフレットはA4サイズで16ページ。製作部数は50万部。県内の主要駅や博物館などの文化施設、観光情報センター、奈良まほろば館（東京都中央区）などで配布。

　9月4日は奈良県橿原文化会館（橿原市）に社寺の代表が集まり奈良の魅力などを談義する｢～祈りの回廊～セカンドフォーラム｣も予定、同協会は現在参加者を募集している。