入江泰吉記念奈良市写真美術館(奈良市高畑町、TEL 0742-22-9811)は「平城遷都1300年記念入江泰吉賞」を創設し、9月1日から写真作品を募集している。
同賞は、「日本人の心のふるさと」と言われる奈良大和路を半世紀にわたり撮り続けた写真家・入江泰吉氏の文化芸術への功績を記念し、日本文化の「美」と「心」を発信するとともに、歴史的景観を後世へ守り伝えていくことを目的としたもの。
審査員は、奈良学研究家の青山茂さん、東京都写真美術館専門調査員の金子隆一さん、映画監督の河瀬直美さん、日本経済新聞社大阪本社の川合英雄編集局長、写真家の斉藤康一さん。
入江泰吉賞には、副賞として100万円を進呈するほか、入江泰吉奨励賞と日本経済新聞社賞にも副賞として30万円を進呈する。受賞作品は図録の作成や受賞作品展なども行う予定。
作品は、奈良大和路をテーマした「あなたが伝えたいもの、残したいもの、まもりたいもの」で、1テーマにつき20枚以上30枚以下で構成する組写真を1点とし、モノクロ・カラー写真は問わない。プリントサイズは、A 4サイズまたは6切りか4切りサイズまで。
同館学芸員の説田晃大さんは「新しい奈良の魅力を教えてもらえるような作品を」と期待を寄せる。
応募方法は同館ホームページで確認することができる。募集締め切りは2010年8月31日。