ならまち落語館(奈良市中新屋町、TEL 0742-22-7227)で6月10日、39回目の「うづらや猫屋敷の怪談」が開かれ、笑福亭喬楽さんと笑福亭純瓶さんによる怪談話が繰り広げられた。当日、40席用意された客席は満席で大盛況に終わった。
怪談は19時から薄暗くした会場に、高座に上がった笑福亭喬楽さんを赤色のスポットライトが不気味に照らし出す中、「拝み屋の孫が語るリアル怪異談」と題して実体験を元にしたオチの無い恐い話を繰り広げ会場は張り詰めた空気に包まれるも、合間に挟む笑いが場を和ませた。続いて笑福亭純瓶さん高座に上がり巧みな話術で怪談話を披露した後、地元の大学生が課外授業の一環で訪れていたこともあり古典落語を披露し、学生らは食い入るように見入っていた。
その後、酒とあての「ネコまんま」が用意された懇親会が和やかなムードの中で行われた。
主催の猫又男爵さんは「怪談というのは夏のイメージがあるが、年中開催しているので気軽に来てくれれば」と話す。
次回開催は7月11日。福亭純瓶さんと怪談作家の宇津呂鹿太郎さんが出演を予定する。料金は2,200円。