NPO法人「きみかげの森」が2月21日、ファイナルチャリティーコンサート「いのちに捧ぐ」を「なら100年会館」中ホール(奈良市三条宮前町、TEL 0742-34-0110)で行う。
同法人は2010(平成22)年、理事長の森岡正宏さんが所有する都祁(つげ)の森約10ヘクタールを整備し、高齢化や人口減少を抱える地域に活気を呼び込むことや食や自然の大切さを再認識することを目標にさまざまな活動を続けてきた。
法人名は、都祁地域が国内スズラン自生地の南限の一つということと、スズランの別名「キミカゲ」から名付けた。森は長年手入れがなく荒れ放題だったが、会員の協力で1.4キロの林道を作ることから始め、木製のステージや観客席を作り、音楽コンサート「森のフェスタ」を毎年開催してきた。このほか、サロンを活用した芸術・文化活動、耕作放棄地を畑に再生し野菜を育てて子どもや障がい者の環境教育などを行った。2016年(平成28)2月には、地域に活気を与え魅力を高める活動に取り組み成果を上げた団体に贈られる「地域再生大賞 ブロック賞」を同法人が受賞した。
コロナ過の活動休止を乗り越えたころから会員の高齢化が問題になり、都祁までの車移動が困難になった。加えて近年のクマ出没情報があり活動中止の決断をしたという。森岡さんは「参加した人や訪れてくれた人の笑顔が見られてやりがいがあった」と振り返る。
同コンサートの収益は全て「奈良いのちの電話協会」に寄付する。森岡さんは「『奈良いのちの電話協会』は約150人のボランティアスタッフが支えてくれている。研修や運営などに役立ててもらいたい。生きづらさを抱えている人たちに寄り添うコンサートにしたい」と話す。
コンサート当日は、太鼓芸能集団「鼓童」元メンバーの井上陽介さん率いる「金魚太鼓」の演奏、マリンバ奏者 松本真理子さんの演奏、混声コーラス団体「きみかげの森コーラス」「M'Sコーラス」による歌声披露、このほか、オリジナル詞でクラシック音楽をアレンジするヒーリングオペラ歌手の増田いずみさんをゲストに招く。
13時30分開演。入場料は2,000円。