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オンラインで奈良を深く学ぶ「京終さろん」が第100回 記念講師に作家・寮美千子さん

講師の寮美千子さんの著書「あふれでたのはやさしさだった 奈良少年刑務所 絵本と詩の教室」

講師の寮美千子さんの著書「あふれでたのはやさしさだった 奈良少年刑務所 絵本と詩の教室」

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 奈良の歴史や伝統産業・芸能文化を楽しく学ぶ人たちの集い「京終(きょうばて)さろん」が2月17日、第100回目を迎える。

オンラインで寺から配信する

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 京終さろんは、2013(平成25)年から「●●寺(れんじょうじ)」(奈良市西紀寺町)を主な会場として、さまざまな分野の専門家を講師に招き開催している。かつては同寺の庫裏に参加者が集い行われたが、現在は新型コロナ禍のため、寺からオンライン配信している。

 京終さろん事務局の安西俊樹さんは「奈良の歴史や文化を深く知りたいという地域の人たちの熱意と強い願いがさまざまな分野の研究者や先生方の心を動かし、ボランティアでの講演会として続けることができた。今後はさらに若者への広がりを期待し、地域の交流の場としての新たな出発を目指したい」と思いを込める。

 100回目の講師として、京終さろんの名付け親でもある作家の寮美千子さんを迎える。演題は「奈良が私を呼んでいる」。

 寮さんは1955(昭和30)年、東京生まれ。1986(昭和61)年、毎日童話新人賞で作家デビュー以来、童話、小説、ノンフィクションと幅を広げ、ジャンルは先住民文化、天文学など多岐にわたる。泉鏡花文学賞受賞を機に2006(平成18)年、奈良に移住。夫の松永洋介さんと共に奈良少年刑務所の受刑者への講座を持ち、「空が青いから白をえらんだのです 奈良少年刑務所詩集」「あふれでたのはやさしさだった 奈良少年刑務所絵本と詩の教室」などの著作が生まれた。古典絵巻をそのまま絵本にした「やまと絵本」シリーズや、童話「いじめられたおひめさま 中将姫物語」など奈良の文化の紹介にも努める。平城宮跡朝堂院埋め立て舗装反対運動、奈良少年刑務所の保存運動など、地元でのボランティア活動も行っている。

 安西さんは「なぜ他ならぬ奈良を移住地に選んだのか、作家活動の源泉ともなっている奈良の魅力について語っていただく。楽しんでもらえれば」と呼び掛ける。

 講演時間は19時~20時30分。参加費は1,000円。チケット購入は、ライブ配信サービス「ツイキャス」で受け付ける。

※●●=王へんに連、王へんに成

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