奈良県立図書情報館で体験型演劇イベント-本番前に最終リハーサル

演出でげきを飛ばす松村さん。奈良県立図書情報館で進む最終リハーサルで

演出でげきを飛ばす松村さん。奈良県立図書情報館で進む最終リハーサルで

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 開館3周年を迎える奈良県立図書情報館(奈良市大安寺西町)で2月27日、翌28日に記念事業として開催する体験型演劇イベント「劇的☆めくるめく図書館~ならノれきしデたわむれロ~」の最終リハーサルが行われた。公演は平城遷都1300年記念事業の一環で、同館全体が「殺陣あり大声あり」の演劇テーマパークに変貌する。

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 総合指揮を執るのは、全国で活躍する劇団「カムカムミニキーナ」を主宰する松村武さん。演劇に参加するのは、奈良県内外から公募で集まった有志54人。演劇未経験者も多い中、松村さんの構想を基に、4カ月のワークショップの中でせりふや動きの一つひとつを協力して作り上げた。

 演劇は、同館各所で、舞台設定を奈良に置いた4つのミニ物語を同時進行で上演。クライマックスには、同館2階の中央の吹き抜け大階段を舞台に、4つのミニ物語の完結編となる40分ほどの現代劇を繰り広げる。

 松村さんは「お客さんが場所を移動しながら順番に演劇を見ていくことが、時の歩みにもなっている。自らで見てきた4つの劇が1つにつながる時と歴史を、観劇というより目撃してほしい」と話す。

 記念事業は、奈良の底力を感じてほしいと企画され、これまでに奈良にこだわりを持ったデザイナーらの力を結集したファッションショーなどの新しい試みが行われた。

 同館企画・広報戦略グループ主査の乾聰一郎さんは「奈良の1300年の歴史を、大河ドラマのような形でなく自分たちで作り上げて表現していて、当館の目指す情報発信ともかなっている。過去からの資料を集め後世に伝えていく役割の図書館の役割を背景に、こうした情報を発信していく意義は大きい」と自信を見せる。

 当日のチケットは完売している。

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