平城宮跡で5月3日から、「平城京天平祭」が開かれる。

　世界遺産の平城宮跡をPRし次世代に継承していくことを目的に、当時の平城宮跡のにぎわいを再現する同イベント。

　第一次大極殿前庭では、5月3日11時から天平衣装をまとった参加者らが行列する「平城京天平行列」が行われ、今回は琵琶や笛などを模して手作りした楽器を持った楽師隊も登場する。同4日11時からは、阿波踊りなどを披露する「ゆかり風流行列」、伝統猟法の鷹狩り（10時30分～、14時～）。同5日は、子どもの日に合わせて「天平こども行列」など、奈良時代を彷彿させるような企画を展開する。

　朱雀門、南門広場では期間中、朱雀門の開閉などを行う「衛士（えじ）隊」の再現、県内の高校生や大学生が茶を点てる「さくら茶会」、天平衣装をレンタルする「天平衣装体験」も。

　佐伯門東側広場では、大和牛や「大和肉鶏」、鹿肉、猪肉など奈良の食材を使ったメニュー提供する飲食を中心に51ブースが出店するほか、古代瓦の拓本、万華鏡、竹細工などの製作体験や、ダンスショーなどが繰り広げられるステージイベントも開かれる。

　同祭実行委員長の朝廣佳子さんは「奈良時代の歴代天皇や貴族ら総勢400人が華やかに天平行列する。大極殿での『遷都之詔（みことのり』は、この場所だからこそできる行事。奈良ならではの天平祭にぜひお越しください」と呼びかける。

　開催時間は10時～16時30分。5月5日まで。