奈良女子大学(奈良市北魚屋東町)で11月3日、ミス奈良女子大学コンテストが開かれた。
学園祭「第63回恋都(こと)祭」の一環で行われる毎年恒例の同ミスコン。今年は「○○女子」をテーマに合気道系女子、ほんわか系女子、ジャグリング系女子など個性的な魅力を持つ6人がエントリーした。
審査では、初めに特技のパフォーマンスをそれぞれ披露。兵庫県出身で音楽が好きというふんわり系女子の1年生・多々良理奈さん(19)はオリジナルの曲をアカペラで熱唱。1番手にもかかわらず堂々と美声で観衆を魅了。3歳のころから料理をしていたというほどの料理好きで、毎朝弁当を作っているといい女子力の高さをアピールした。
大阪府出身で合気道系女子の1年生・山崎美波さん(18)は、小柄ながらも力強く技を見せ付け、真剣な表情の中にも時折、愛らしく照れ笑いする姿も見せた。手を大振りする合気道の技を電車の中で寝ている時にしてしまい、周囲を驚かせてしまったというエピソードも披露し、観衆を沸かせた。
京都府出身で笑顔が印象的なアイドルオタク系女子の3年生・奥山美幸さん(20)は、恋するフォーチュンクッキーに合わせてダンス。告白をテーマにしたシチュエーションクイズでは「私だけのアイドルになってください」との決めゼリフで会場の心をつかんだ。
京都府出身のジャグリング系女子の1年生・日下直子さん(19)は華麗な手さばきでディアブロを披露し、会場の歓声を浴びた。「ジャグリングといえばボールをイメージする人が多いが、駒を使ったジャグリングもあることを知ってほしい」とアピールも。
愛媛県出身で、親が転勤族だったことから海外を渡り歩いたというアメリカンファンタジー系女子の3年生・辰濱瑠奈さん(22)は、親友というカエルの人形を紹介。不思議系キャラを前面に出すも、英語で行ったスピーチの発音がとてもきれいなことや、国際あやとり協会、日本けん玉協会に所属するという意外な一面も見せ、キャラとのギャップで会場を驚かせた。
愛知県出身でヒマワリ系女子の2年生・奥田みなみさん(20)は、バイオリンを奏で、優しい音色で会場を魅了。ヒマワリ系というのは、周りを笑顔にするヒマワリのようにとの思いから。ほんわかとした口調の癒やし系で、中間発表ではトップに躍り出た。
最終審査は、審査員に加え会場からの一般投票も加えて発表。アイドルオタク系女子の奥山さんがグランプリに選ばれた。前年の覇者である3年生・鹿田華子さん(22)から王者の証しであるガウンとティアラが贈られると、表情を輝かせた。
アイドル研究会に所属する奥山さん。「ネタ枠で参加したのに…」と驚きを隠せない様子。参加者と仲良くなりたいという応募の目的は達成できたようだ。「女子のアイドルオタクは、世間に受け入れられていない感じがある」という悩みも吐露。アイドル研究会にも所属し、現在の一押しは「でんぱ組.inc」の夢眠ねむさん(ねむきゅん)という。