奈良県ビジターズビューロー（奈良市登大路町、TEL0742-23-8288）が10月1日、奈良県内の寺院に安置する仏像にスポットを当てた奈良大和路カレンダー2015「縁（えにし）で巡る大和のみほとけ　結縁恩愛（けちえんおんあい）」の販売を開始した。

　信仰の対象であり、奈良の貴重な観光資源でもある仏像と歴史文化の魅力を全国に紹介しようと企画したもの。県内の6体の仏像を掲載する。

　内容は以下の通り。表紙と11月・12月＝観音菩薩立像（百済観音）（国宝）＝法隆寺、1・2月＝愛染明王坐像（重文）＝西大寺、3・4月＝釈迦如来坐像（重文）＝櫻本坊、5・6月＝十一面観音菩薩立像（重文）＝海龍王寺、7・8月＝阿修羅立像（国宝）＝興福寺、9・10月＝釈迦如来坐像（国宝）＝室生寺。

　その内、法隆寺の百済観音、西大寺の愛染明王坐像、海龍王寺の十一面観音菩薩立像が初めての掲載となる。全国的にファンも多い興福寺の阿修羅立像は、左側面の表情を捉えた写真を掲載する。

　奈良県ビジターズビューローの担当者によると、県内在住の人が県外に住む友人などに送る年末の贈り物としても喜ばれているという。

　写真は写真家・小川光三さんの作品で、サイズは縦364ミリ、横267ミリ。特別付録としてポストカードが付く。

　価格は1,500円。限定1万部。同事務局や奈良まほろば館（東京都中央区）、全国の紀伊國屋書店、東急ハンズなどのほか、各主要書店でも販売する。