奈良市消防局西消防署は2月23日、勇敢な行動で延焼中の建物から住人を救出した大上賀津子さん(72)、榎本成一さん(46)、榎本智恵さん(44)に感謝状を贈った。
火災は、高齢の男性1人暮らしの住居で1月4日の13時20分ごろに発生。第一発見者の声を聞き、近所に住む3人は火災現場にいち早く駆け付けた。建物はすでに窓から煙や炎が出ている状態。
敷地に入り住人の名前を叫び、声に気付いて窓から顔を出した住人の男性を3人で助け出して保護した。2階建ての建物は全焼したが、住人の男性にけがはなかった。
大上さんは「火事の時は必死で怖くなかったが、今あらためて考えると火災の恐ろしさを実感します」。榎本一成さんと妻の智恵さんは「あんなに大きな火事だったのに、尊い人命を救うことに協力できて、私たちもうれしい」と振り返る。