関西社会人サッカーリーグ1部「奈良クラブ」が2月16日、中川政七商店(奈良市東九条町)内で会見を開いた。
昨シーズンは、リーグ戦で優勝して全国地域サッカーリーグ決勝大会に駒を進めた同クラブ。残念ならが1次ラウンドで敗退しJFL昇格はかなわなかったが、今年はJFL昇格への期待がさらに高まっている。
山梨県出身で高校時代には全国大会にも出場し名をはせたが、高校卒業後不慮の事故で車いす生活となり、サッカー解説者などでも活動する羽中田昌(47)さんが昨年末に監督に就任。Jリーグチームの監督資格となる日本サッカー協会公認S級ライセンスも持つ羽中田監督は今月7日からチームに合流した。
選手の印象について、羽中田監督は「ひたむきにやってくれる、一生懸命で素直。人として自立している選手が多い」と話し、「奈良の地で監督ができることをうれしく思う。サポーター、地域の皆さんと共に力を合わせて、今シーズンはJFL昇格を」と抱負を語った。
チームの方針として羽中田監督は「まず応援してくれる人たちにサッカーを楽しんでもらいたい。パスサッカーを掲げ、こちらから仕掛けていくサッカーをやっていきたい。リスクもあるが、焦らずじっくり時間をかけて、一つひとつ積み上げ目標を達成していきたい」とも。
リーグ戦の開幕は4月の予定。2月18日には、「第31回西日本社会人サッカー大会」に出場し、高知県で三洋電機徳島と対戦する。