奈良県は12月20日、来年から「せんとくん」が着用する新しい衣装の1つを発表した。
昨年奈良で行われた平城遷都1300年祭のマスコットとして誕生した「せんとくん」だったが、今年1月から県庁職員となったことから、県は「せんとくん」の衣装チェンジを検討してきた。加えて、2012年は、古事記編さんから1300年を迎えるにあたり、新たな観光戦略としてスタートさせる「記紀・万葉プロジェクト」にも合わせて、せんとくんを一新する。
デザインは、せんとくんの生みの親でもある彫刻家・籔内佐斗司さんが手掛けた。今回発表した官服のバージョンのほか、四季を表現した天平衣装の2パターンを用意する。
これまでの、菩薩(ぼさつ)装束の衣装も併用し、新コスチュームと使い分けていくという。県の担当者は新しい「せんとくん」について、「また違ったイメージで良いのでは」と話す。
県庁職員になっても依然としてはだしだった「せんとくん」のことを気に掛けていた彼女候補で葛城市のマスコットキャラクター「蓮花(れんか)ちゃん」は、新しい「せんとくん」を見て、「くつはいてる!」「社会人になったら足元から!キラッ」などとツイッターでつぶやいた。
奈良県庁で1月12日、新コスチュームと新曲に合わせた新しいダンスを披露するほか、同29日は、東京「ル テアトル銀座」で行われる「記紀万葉プロジェクト 古事記完成1300年記念シンポジウム」でお披露目する。いずれも一般見学者を募集している。詳細はホームページで確認できる。