奈良県立図書情報館(奈良市大安寺西、TEL 0742-34-2111)のエントランスホールで現在、小惑星探査機「はやぶさ」の帰還カプセルを展示する「帰還カプセル『はやぶさ』特別展示in NARA」が開かれている。奈良県内初となる同展。初日の9月21日は台風15号の影響で、あいにくの天候となったものの約650人訪れた。
会場では、実際に宇宙から帰還したサンプラーコンテナなどが収められるカプセル本体「インスツルメントモジュール」、地球からの指示を受け取る心臓部の「搭載電子機器部」、カプセルを大気圏再突入時の熱から守った「背面ヒートシールド」、「パラシュート」などを展示。カプセルが地球に帰還する様子なども収めされている「はやぶさ」を紹介する約15分の映像やパネルにも、来場者は興味深げに見入っていた。
奈良市内から訪れた関貞子さん(69)は「これが宇宙に行っていたなんて想像もつかない」と目を輝かせていた。
同館では、「はやぶさ」やJAXA、宇宙科学や工学などに関する図書を約200冊展示している。同館調整員の乾聰一郎さんは「宇宙を知るきっかけにしていただければ」と話す。
開館時間は9時~20時(展示会場の入場は19時まで)。入場無料。9月25日まで。