麻雑貨メーカーの中川政七商店（奈良市東九条）は6月24日、東京のセレクトリサイクルショップ｢PASS THE BATON（パス ザ バトン）｣とコラボしてオリジナルリメーク品となる｢Remake FUKIN はなふきん｣の先行販売を始めた。

　同商品は、同社人気商品の一つ｢花ふきん｣の製造工程で出る、縫い代のサイズが小さく同社の品質基準に満たない部分を利用したもの。蚊帳の生地を使用している｢花ふきん｣は、2008年にグッドデザイン賞金賞も受賞している。

　「品質基準に満たないといっても通常の使用には問題がないため生かすことができないか」という同社の思いが｢PASS THE BATON｣の理念に一致したことでコラボが実現した。

　｢パス ザ バトン｣は、品物に新たな魅力を加えて販売することをコンセプトにしたセレクトリサイクルショップ。プロダクトデザイン・プロジェクトの｢D-BROS｣が手掛けた｢パス ザ バトン｣のシンボリックデザインをあしらい、新たな商品として生み出した。

　サイズは約58センチ角、柄は2パターンで、それぞれ｢さくら｣｢菜の花｣｢若葉｣など5色。全10種類を用意する。価格は735円。

　同社広報担当の鈴江恵子さんは｢もともと廃棄されるふきんが生まれ変わったもの。物を大切にする気持ちを感じ取ってもらえれば｣と話す。

　先行販売は、「粋更kisara」表参道ヒルズ店と｢PASS THE BATON｣全店で行う。7月16日からは、同社運営の全22店舗でも販売を開始する。