世界中の子どもの笑顔をプリントした傘を開くアートイベント「Merry Umbrella Project(メリー・アンブレラ・プロジェクト)」が12月5日、奈良市の平城宮跡や興福寺の五重塔、東大寺などで行われた。
笑顔の写真をプリントした傘を差して未来への希望や平和への願いを発信する同プロジェクト。企画する東京のアートディレクター水谷孝次さんは、1999年から世界27カ国で3万人以上の笑顔を撮影し、これまでに上海万博や広島、長崎など全国各地でイベントを展開している。
今回は、神戸や中国、インドネシアなど災害の被災地で撮影した写真を使用し、同プロジェクトに賛同する地元学生など約50人が参加。平城宮跡では、第一次大極殿前で水谷さんの「子どもの笑顔は未来の希望」との掛け声に合わせて笑顔の傘が開き、見学していた観光客などもカメラを向けていた。
水谷さんは「日本の原点とも言える奈良から新しい笑顔の輪が広がっていけば」と話す。